幼生の「脳」はどこ?
頭に見える体幹の背側には、ふくらんだ感覚胞があります。マボヤの幼生では、光に関わる眼点や、重力・姿勢に関わる平衡器を備えます。後方の神経節や尾の神経索とともに、泳ぐための神経系を構成します。
何が退縮する?
付着して変態すると、尾とともに尾部の神経索が失われ、幼生の感覚器も退縮します。拡大図では、尾部の神経索が短くなり、幼生型の感覚器が退縮する部分に注目できます。個々の細胞の数や消失の順番を再現したものではありません。
成体にも神経系がある
変態後にも、ふたつの水管の間に神経節をもつ神経系があります。刺激への応答や体の収縮などに関わります。「自分の脳を食べて、神経が何もなくなる」という理解は正確ではありません。
進行度は実時間ではありません。段階は説明のために分けており、実際には変化が重なります。外形・器官の位置・大きさは模式化し、変態後の成長期間も短縮しています。体の姿勢変化は体内再配置を見せるための表現で、個体全体がその角度だけ回転するという意味ではありません。神経の図は細胞を追跡した映像ではなく、幼生型の構造の退縮と成体型への再構成を示します。内部表示の透明さと神経の色は説明用です。水管の収縮と拡大図の光点は応答の概念表現で、実際の神経回路や信号速度を再現していません。